THE GUILTY ギルティ(ネタバレ)~百聞は一見に如かず

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電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルながらも予測不可能な展開で注目され、第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど話題を呼んだデンマーク製の異色サスペンス。過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガーは、いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。そんなある日、アスガーは、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。車の発進音や女性の声、そして犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガーは事件に対処しなければならず……。

2018年製作/88分/G/デンマーク
原題:Den skyldige
配給:ファントム・フィルム

(映画.comより)

 

 どうもNOTOです。

 左肩の神経痛がぶり返してまいりました。はてはて鍼が良いのか薬が良いのか。

 

 8月1日に「ブラックウィドウ」でも見に行こうかな、何て思ったんですが何処も満席でしてね。大手シネコンで観れないからしゃあないでしょうけど。「ジャングルクルーズ」もそうだし。今後のMCUシリーズとかはどうすんですかね。

 劇場公開と配信同時ってのはもう流石にないと思うんですが。ディズニーならやるか?

 

 そんな訳で、アマゾンプライムで鑑賞しました。

 いや、マジで面白かったですよ。

 

 ザクっとしたあらすじは、何かやらかして、一時的に緊急通報指令室に飛ばされたらしい、元捜査官のアスガーの下に、女性から誘拐されたと電話が入ります。

 電話から、暴行の前科がある別れた夫に、車で連れ去られているらしい事が分かると、位置を割り出そうとします。オペレーターの職域を超えて、色々電話をかけまくりますが、なかなかうまくいきません。

 女性の自宅に娘がいる事が分かると、電話をかけて無事を確認、母親を連れ戻すことを約束します。警官に保護に向かわせますが、そこには娘と、切り裂かれた赤ん坊の死体がありました。

 アスガーは元同僚の刑事に、夫の家に捜索に行かせたり、女性に車に積んであるレンガで夫を殴って逃げろと指示したり、何とか女性を逃がそうとします。

 が、実は赤ん坊を殺したのは夫ではなく精神を病んだ妻の方だったことが発覚。夫は妻を誘拐したのではなく、精神病院に連れて行こうとしてたのでした。

 

 指示通り夫を殴って逃げた妻は、自分が赤ん坊を殺してしまった事を認識、身投げしようとしますが、アスガーは思い留まるよう説得します。

 

 実はアスガーも人を殺していました。射殺する必要のない犯罪者を殺して、同僚と口裏を合わせて正当防衛にしようとしていました。そのせいで一時的に指令室に飛ばされていたんです。

 電話口でそのことを告白し、待っている家族の下に帰るよう説き伏せます。妻が無事保護されたことを確認したアスガーは、指令室を黙って出ていきました。

 

 

 この手の映画だと「フォーンブース」とか「ザ・コール 緊急通報指令室」とか思い出しますけど、ワンシチュエーションムービーとして実によくできてるなあ、と感心しました。

 この手の映画だと、とにかく動きが無いので中弛みが起きがちですが、静謐なシーンの絵作りがそのまま主人公の心情に直結してたり、退屈させない作りになってましたね。

 動かないシチュエーションと、電話しか出来ない主人公のもどかしさが良くリンクしてましたよ。展開は早いし。

 でもその分、どんでん返しがあるんだろうなぁと考えると何となく筋が読めてしまって。その後のやる事なす事全部裏目ターンでは思わず笑ってしまいました。

 「弟のところに行け」とか「旦那をぶん殴れ」とか。

 

 アスガーが犯人を殺した原因が、法の目をかいくぐる悪党を謀殺したというよりは、ムシャクシャしてやった、って感じなのが女房が出て言ったせいかどうか知らんがなんかなぁと、最初思ったんですが、だからこそ攫われた母親を幼い娘の元に返す、というヒロイックな贖罪行為にのめり込んでいって、最後周りの人間に告白するように話したのかなと。

 

 まぁでも、電話だけで物事片付けようとするとなかなか大変ですよ。

 お客さんとやれ納期がどーだ単価がどーだとか話すだけでも一苦労なのに、警察の緊急通報指令室なんてマジストレスのフルコースだと思いますよ。

 電話を終えるたびに目頭を揉んで嘆息するところは、ああホント分かるわぁ、なんて思いましてね。

 THE GUILTY ギルティ 映画ネタバレ・感想

お客さんと電話し終わった時の私を貼っときます(嘘)。

 

全国の警察官の皆様、お疲れ様です。 

 

ではまた。

 

 

 

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