広島の架空都市・呉原を舞台に描き、「警察小説×『仁義なき戦い』」と評された柚月裕子の同名小説を役所広司、松坂桃李、江口洋介らの出演で映画化。「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督がメガホンをとった。昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島・呉原で地場の暴力団・尾谷組と新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の加古村組の抗争がくすぶり始める中、加古村組関連の金融会社社員が失踪する。所轄署に配属となった新人刑事・日岡秀一は、暴力団との癒着を噂されるベテラン刑事・大上章吾とともに事件の捜査にあたるが、この失踪事件を契機に尾谷組と加古村組の抗争が激化していく。ベテランのマル暴刑事・大上役を役所、日岡刑事役を松坂、尾谷組の若頭役を江口が演じるほか、真木よう子、中村獅童、ピエール瀧、竹野内豊、石橋蓮司ら豪華キャスト陣が脇を固める。
2018年製作/126分/R15+/日本配給:東映
(映画comより)
どうもNOTOです
相変わらず右足の付け根が痛いです。
以前から見たいと思ってても見過ごしてる映画が山ほどありまして、その中の1つがこれだったんです。
て云うか、録画して見ていない映画もBLレコーダーにパンパンに詰まってるのに、アマゾンにも見たい映画山ほどあるのに、コロナ禍とはいえ見たい新作はどんどん出るのに。
もう「ダーティーハリー」が放送される度に録画をするな。10回は見てんだろうよ。こんな状況でNetflixなんか入れる訳がない。失業したって時間足りないわ。
てなわけで今度2もやるっていうんで、遅まきながらアマゾンにて鑑賞しました。
すごく面白かったです。
仁義なき戦いそのものなヤクザ映画なんですが、いろんな警察映画のエッセンスもあり(汚職物、告発物、バディ物等)盛沢山お腹一杯の一作です。
「日本で一番悪い奴ら」でも遺憾なくダメ警官のダメダメっぷりを撮りまくった白石和彌監督ですから、そりゃ面白いですよ。
役所広司演じる大上がまた良いんですね、「シャブ極道」の面目躍如と云ったキレっぷりですよ。そういや刑事だったっけ。ただの汚職刑事かと思えば実は、ていうところが「トレーニングデイ」と違いますね。あれは本気でドクズですから。どっちかと云うと「ルーキー」ですかね。
松坂桃李も良かったですよ。マジヤバイ先輩に振り回される生真面目なルーキーが徐々に感化されて、最終的に意思を受け継ぐ覚悟が決まった顔が何とも言えず良いですよ。
兎に角出てくる役者が全部いい。島田久作の親分なんてお似合い過ぎで笑ってしましました。竹野内豊もイヤーな感じの若頭を好演してましたね。
でも若頭と云ったら江口洋介ですよ。こんなに貫目のあるヤクザ者になるとは思わなかったですね。伊吹五郎に関しては出てきただけで拍手ですよ。「仁義なき戦い」で生き残ってる人ってあと何人いるのかしら。
それでまた石橋蓮司が今回もいい死にっぷりですよ。何かと云うと惨殺される事で有名な石橋蓮司ですが、今回も良い死にっぷりですね。トイレに首って「13人の刺客」を思い出しましたよ。金子信夫感もありますんで、仁義シリーズでイライラした人は多少鬱憤が晴れるんではないでしょうか。
いやもう駿河太郎演じる上早稲が可哀そう過ぎて。ヤクザに目を付けられいびられしゃぶり尽くされた挙句、豚の糞食わされて首切られるんですよ。妹は「冷やっこくて気持ち良かった」ですし。ホント、ヤクザもポリも嫌ですねぇ。
あ、あとピエール瀧が北海道警をクビになって右翼活動家になってました。
そして冒頭の上早稲ゴアシーンや、大上が殺されるシーンなど、豚小屋が効果的に使われてますが、どうしても「俺たちに墓はない」を思い出しますね。同じ東映のキ〇ガイオンパレード映画ですし。「ハンニバル」の豚小屋じゃなくて本当に良かったですよ。
ま、今どきこんなゴリゴリの東映ヤクザ映画が見れるとは思わなかったので、本当に面白かったです。2も楽しみですな。
ではまた