エクストリーム・ジョブ(ネタバレ)~チキン屋にチキンはいない

前代未聞の「揚げる大捜査線」!?

ひょんなことから大人気フライドチキン店を経営することとなった麻薬捜査班の姿を、「王になった男」のリュ・スンリョン主演で描いたコメディ。忙しく走り回りながらも、思うような実績を積めずに解散の危機を迎えている麻薬班。国際犯罪組織の国内麻薬密搬入情報を入手したコ班長は、チャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンの4人のチーム員たちとともに潜伏捜査を開始する。24時間監視のため、犯罪組織のアジト前にあるチキン屋を買い取り、麻薬班メンバーによるチキン屋稼業をスタートさせるが、絶対味覚を持つマ刑事の隠れた才能により評判が広まり、チキン屋は捜査にも手が回らないほどの大人気店となってしまう。そんなある日、麻薬班に捜査の絶好の機会が訪れるが……。監督は「二十歳」のイ・ビョンホン

2019年製作/111分/PG12/韓国
原題:Extreme Job
配給:クロックワークス

(映画comより)

 

 どうもNOTOです。

 左足首が腫れ上がりました。痛風か走りすぎかは不明です。ただ痛いです。

 何か痛風の時の痛みとは違う気がするんだよなぁ。あのチクチクする感じの痛みと云うか、今は鈍痛が酷い感じなんです。痛風のグループ作ろうかな。

 

 で、痛風と云ったらビールですよ、ビールと云ったら唐揚げですよ。韓国でチキン屋と云ったら唐揚げ何ですかね。ン十年前にソウルに行ったことがありますが、その頃はそんなにチキン屋があったかなぁ。

 

 で、この映画なんですが、 すごく面白かったですよ。そりゃ興収No1になりますよ。

 

 刑事アクション物の定番シーンを1つずつギャグにして、それでいてストーリーはひねりを利かせて、最後にはスカッと終わらせる。2時間楽しみたい時に最高の映画ですよ。これ位のクオリティの映画がコンスタントに作られるんですから、韓国映画界は凄いですな。

 

 サクッとしたあらすじは、失態続きの崖っぷち麻薬取締チームが、麻薬組織の張り込みの為に、組織の居るビルの真向かいのチキン店を買い取り開業したら、思いもよらずに大繁盛(カルビ風チキン美味そう)。

 尾行を巻かれた椎名桔平ことヨンホが、「なんで尾行に付いてきて来てくれなかったんだ」とキレたら「この忙しい時にドコ行ってやがった」と逆切れされる位の繁盛店ですよ。

 これじゃいかんと値上げをしたり、数量限定にしても客足は途絶えず、そうこうしているうちに組織は引っ越しちゃうわ、成果が出ないから全員停職になるわ、チキン店を買うために退職金を突っ込んでいた事が奥さんにバレるわ、チキン店はマスゴミネガキャンに合うわ。

 どうしようかと思っていたら、チキン店のフランチャイズの話が舞い込んできまして。これが実は麻薬組織が全国に販売網を広げるための隠れ蓑として、偶然このチキン屋を選んだんですね。

 話に乗ってフランチャイズ化したものの、元々チキンじゃなくてヤクを売るのが目的のヤクザが店を回す訳ですから、接客やサービスが最悪だとクレームが来ます。

 当然ですね。

 配達したチキンに、スパイス袋代わりのヤク袋が入っていることを突き止めた、停職中麻薬取締チーム(現チキン店チーム)が、自分の商売が利用された事への憤怒で刑事としての職責を果たすべく、高跳び寸前の麻薬組織にカチ込んで全員ぶちのめして逮捕。見事復職&昇進して終わってましたよ、確か。

 

 まあとにかくギャグの量が多い。初っ端の突入シーンから始まって、追跡からの大事故シーンまで定番シーンをひっくり返したギャグのつるべ撃ちで、刑事ものによくあるシーンが満載なんですが、全部にギャグを突っ込んでるんですね。

 上司からの叱責、ライバルとの手柄争い、敵組織の内情、家族との関係など、定番的なシーンに悉く笑いを入れ込んでる中で、韓国映画お得意のバイオレントシーンもしっかり健在。7分丈のズボンを履ける人生を歩みたいですな。

 

 あと、とにかく班長率いる麻薬取締チームがいいですね

 終盤まで「大丈夫なのかコイツ等?」と思わせておいて、クライマックスで一気に強さを見せつけるのが最高。

 アクションもみんな元柔道オリンピック代表、元キックボクシング王者、元海軍特殊部隊員、元野球部(!)など特性に沿った殺陣をしていたのが良かったですな。椎名桔平が特殊部隊出身とは知らなかったです。

 

 笑えてスカッとするアクション映画としては申し分ない快作。配信なんかで視れたら超お得な1作ですよ。

 

ではまた