1950 鋼の第7中隊(ネタバレ)~我々の前線は敵の後方だ!

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さらば、わが愛 覇王別姫」のチェン・カイコー、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズのツイ・ハーク、「オペレーション:レッド・シー」のダンテ・ラムの3人が共同監督を務め、朝鮮戦争で国連軍と中国人民志願軍が初めて激突した「長津湖の戦い」を壮大なスケールで映画化。
国共内戦後に帰郷した人民志願軍第9兵団の第7中隊長・伍千里は、兄の戦死を両親に告げる。間もなく中国は朝鮮戦争に参戦し、千里は再び従軍することに。弟の万里も同行を望むが、千里はそれを許さなかった。1950年9月、米軍を中心とする国連軍が仁川に上陸。第7中隊に戻った千里は自分を追って入隊した万里の姿を見つけ愕然とするが、その固い決意を知り彼に銃を渡す。前線へ無線機を届けるよう命じられた第7中隊は、米軍の容赦ない爆撃にさらされながら過酷な行軍を続けるが……。
「ウルフ・オブ・ウォー」シリーズのウー・ジンが千里、「少年の君」のイー・ヤンチェンシーが弟・万里を演じた。

2021年製作/175分/R15+/中国
原題:長津湖 The Battle at Lake Changjin
配給:ツイン

 

 どうもNOTOです。

 右膝痛いです。正座が出来ないですからね、もう走るなって話なんですけど。

 体重落とさにゃならんのでしょうけどね。

 

 健康診断も近いし、酒抜くかなぁ…(´;ω;`)

 

 そんな訳で、割引デーだし何か観よかなって感じで観て来たんですが、まぁ色んな意味で面白かったですよ

 プライベート・ライアン」冒頭30分の油マシマシ肉ダブルをご所望の方にはホントお勧めです。

 

 なんつっても約3時間の映画ですからね。

 タリぃなあ何て思いつつ、すごい金の掛かった戦争映画だし、自宅のテレビの前じゃ集中力持続しないだろうしな―、やっぱこの手の映画は大画面で観るべきかと思いましてね。

 それによくよく考えてみると、中国映画ってほとんど見た事が無くて。大体観てるのってゴールデンハーベストの香港映画なんですよね。

 

 だから映画会社のロゴマークが出る所は、おぉ中国ってこんなに映画会社あるんだ、流石建国100周年ムービー、と感心しましたよ。

 

 まぁとにかく金は掛かってますよ。

 

 何か調べてみると3部作らしく、冒頭、主人公が兄の遺骨を持って実家に帰るんですが、この兄貴が死ぬシーンを第一部でやったのかな、何て思ったら、そうじゃなくて、

 

 中国の映画配給・製作大手、博納影業集団(ボナ・フィルム・グループ)による「中国勝利三部作」の第三部となるスパイ映画「無名」に、香港の俳優トニー・レオン梁朝偉)(59)のほか、中国の人気俳優ワン・イーボー(王一博)(24)も出演すると報じられている。「無名」は、コロナ禍を命がけで戦い抜く中国の医師の姿を描いた「アウトブレイク 武漢奇跡の物語(原題:中国医生)」、朝鮮戦争の有名な戦闘を題材とし大ヒットを記録した「長津湖」に続く「中国勝利三部作」の第三部。Record Chinaより

 

 て事らしいです。紛らわしいなぁ。

 

 しかも、この映画自体の続編は12月に公開されるらしいんですよ。

 続編『1950 水門橋決戦』公開決定!12.9金 シネマート新宿ほか全国ロードショー

 余計紛らわしいわ。て云うか、あんだけやってまだ続編あるんか。

ま、朝鮮戦争自体は1953年まで続きますしね。

 

 もう兎に角戦争映画の王道を全部3時間にもりもり突っ込んでありますよ。

 

 招集から出兵、無理な作戦の遂行、からの最終決戦(ではないんですけど)と言うストーリー展開の合間に、戦闘シーンや両軍の事情などを盛り込んでするんですが、ストーリー的な説明は、最初の30分位でチェンカイコ―に撮ってもらって、あとの部隊同士の交戦はツイ・ハーク、屋内の白兵戦はダンテ・ラムって感じ(だと思いますが)で録り分けてんのかなーと。

 

 仲間がバンバン死んでいく中、我々の世代が戦わなければ次世代が戦う事になる、とか、平和と祖国のために、とか言いながら巨大な米軍に立ち向かう訳ですよ。

 資本主義の悪魔を絶滅するぞよ的な、大上段な共産党イデオロギーを表に出さず、普通に祖国のために頑張る一兵士たちの活躍が描かれるもんですから、そらぁまぁ観てたら普通に感情移入しますね。

 日本人としてもあまり他人事な感じはしないですよ。感謝祭で御馳走を食べてる米兵に対して、凍った芋1つだけで飢えを凌ぐシーンとか、圧倒的物量差をこれでもかと見せつけますしね。

 

 ただ米軍側の描写も、ただの悪役ではなく戦場に連れて来られた一市民に過ぎない的な扱いですし。ま、死体撃ちをするパイロットなんかも出てきますが、多少は敵愾心も煽らないと。戦争映画ですから。

 

 大体、エンディングで当時の軍歌が流れる位の湯加減の映画ですから。

 こんだけゴリゴリのプロパガンダ映画にしては、まぁまぁ気を使ってる方だと思いますよ。

 

 CGバリバリでしたが戦闘シーンはやはりド迫力ですし、エキストラは滅茶苦茶使われてますしね。共産党の動員力恐るべしって感じです。

 

 何のかんの云って、大画面で観て良かったなって感じです。尻は痛くなりましたが。

 

 ではまた。