長編デビュー作「ヘレディタリー 継承」が高い評価を集めたアリ・アスター監督の第2作。不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった。太陽が沈むことがないその村は、美しい花々が咲き誇り、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない幸福な場のように思えた。しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気が漂い始め、妄想やトラウマ、不安、そして恐怖により、ダニーの心は次第にかき乱されていく。ダニー役を「ファイティング・ファミリー」のフローレンス・ピューが演じるほか、「トランスフォーマー ロストエイジ」のジャック・レイナー、「パターソン」のウィリアム・ジャクソン・ハーパー、「レヴェナント 蘇えりし者」のウィル・ポールターらが顔をそろえる。
2019年製作/147分/R15+/アメリカ
原題:Midsommar
配給:ファントム・フィルム
(映画.comより)
どうもNOTOです
足の付け根の痛みは治まってきましたが、代わりに膝が痛くなってきました。ホントにどこも痛くない日ってのは訪れるんですかね。
いやー、ホントに素晴らしくヤな映画でしたね。
前作「ヘレディタリー 継承」も嫌なムード満載の映画でしたけど、今回も観てる間中ずっと「うわー、ヤダわー」って気分にさせてくれる映画でしたよ。
話としてはフィンランドからの留学生に誘われて地元の奇祭を見に行ったら、全員生贄にされました。って事なんですけど。
初っ端の無理心中シーンから始まって、ダニーとクリスチャンのシーンも不穏な空気しか漂ってないし。
フィンランドに良くいかないの件の、「謝らなくていい、話し合いたかっただけ」とか、「責める気はないの」って言いながらずっと詰めてくるダニーのやり取りとか、俺なら別れる、絶対無理('ω')って思いましたよ。そしたらクマの着ぐるみも着なくてよかったし。
最後こんなのを着て燃されてましたよ。(嘘)
いやダメか、最初っから生贄として連れて来られてるんですもんね。来た時点で積みって云う。
この留学生、最初っからこいつら全員生贄にしてやるぜ、ってつもりで誘ってるって事だもんね。しかもダニーは口説く気満々で。こいつがマジで一番ムカつくわ。
前作もそうですけど、この監督の映画、話がスタートしてしまったらもう最後、登場人物がどう頑張っても破滅から逃れられないんですよ。
地獄行の止まらない汽車に乗ってしまったって云うか。
なんせ147分ですから何か冗長だなって感じもするんですが、その分じっくりとヤーな気分が醸造されていくんですよね。そう考えるとこの尺も必要なんですかね。
ちなみにディレクターズカットは171分ですって。キツイわ。
あと、観てる間中、ジョーダンピールの「アス」を思い出して。
夜の闇に溶け込むように迫りくる黒人の不審者と、陽光さんざめく明るく真っ白い村のヤバい白人とか、すごい対比だなーなんて。
アリ・アスターお得意のゴア描写もたんまりありますんで、そういうのが嫌じゃなかったら、見てみたらいいと思いますよ。
ではまた。