ジェームズ・ボンドの活躍を描く「007」シリーズ25作目。現役を退きジャマイカで穏やかな生活を送っていたボンドのもとに、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めにやってきたことから、平穏な日常は終わりを告げる。誘拐された科学者を救出するという任務に就いたボンドは、その過酷なミッションの中で、世界に脅威をもたらす最新技術を有した黒幕を追うことになるが……。ダニエル・クレイグが5度目のボンドを演じ、前作「007 スペクター」から引き続きレア・セドゥー、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ロリー・キニア、レイフ・ファインズらが共演。新たに「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」のアナ・デ・アルマス、「キャプテン・マーベル」のラシャーナ・リンチらが出演し、「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディ・マーキュリー役でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックが悪役として登場する。監督は、「ビースト・オブ・ノー・ネーション」の日系アメリカ人キャリー・ジョージ・フクナガ。
2021年製作/164分/G/アメリカ
原題:No Time to Die
配給:東宝東和
(映画.comより)
どうもNOTOです。
右足の付け根が相変わらず痛いので、長期間座るのはやっぱり辛いです。
でも、今作は約3時間座ってるのが苦にならない傑作ですよ。
壮大なるジェームズ・ボンド叙事詩の大いなる幕引き、て感じです。
ざっとしたあらすじはですね、 前作から続いてマドレーヌとよろしくやりながら、ベスパ―リンドの墓参りに行ったら、スペクターの残党に襲撃を受けまして、それをマドレーヌの内通と思ったボンドは彼女と別れます。
5年後、ジャマイカで隠遁生活をしていたボンドに、 バイオ兵器と一緒に拉致された科学者を奪還してほしいとフェリックスから要請されます。
キューバへ飛びますが、それはブロフェルドが刑務所から操っていたスペクターの罠で 、スペクター全メンバーの集うパーティーの中バイオ兵器で殺されるところだったんですが、なぜかスペクターのメンバーが全員全滅。
このバイオ兵器は特定のDNAを狙って殺せるナノマシンで、一族郎党はもちろん、民族レベルで選別し殺すことが出来るらしいです。
実は以前スペクターに一族を殺された、元スペクター毒薬製造部のサフィンが、復讐でスペクターのメンバーを皆殺しにする為に利用されてたんですね。
なんとかそっから科学者を連れて逃げ出すんですが、内通者の裏切りにあって科学者を連れ去られた挙句、フェリックスも死んでしまいます。
ロンドンに戻って、 ブロフェルドの主治医となっていたマドレーヌと、彼に会いに行きます。ナノマシンを浴びていたボンドと接触したブロフェルドも死にます。
姿をくらませたマドレーヌを追って、彼女の実家に行ったら彼女とその娘がいましたが、敵が襲ってきて彼女と娘をさらわれます。
二人を救い、北方領土にあるバイオ兵器の基地を破壊するためにボンドと現007ノーミが 敵の基地に潜入、二人を助け出し基地をミサイルで攻撃させ、破壊しお終い。
で、これだといつも通りなんですが、今回脱出できないんですよ。
死ぬんですね、ボンド。マジ(゚д゚)!
エンドロールの最後、「JAMES BOND WILL RETURN」 なんて言ってましたけどあれで生きてるとしたら「あぶない刑事」パターンしかないですね。
ダニエル・クレイグのシリーズは、ジェームズボンドの個人史をきっちり描いているという点でほかのシリーズと完全に一線を画していると云うか、ほぼスピンオフ作品としてみた方が良いんじゃあないかと。
今までのシリーズは記号としてのジェームズボンドが活躍してたと云うか、極端な話、ピアースブロスナンが「ゴールドフィンガー」を演じても良し、ロジャームーアが「ダイアナザーデイ」を演じてもいいんですよ。
でも、これはダニエル・クレイグで一貫して演じないと無理だと思うんです。
記号としての超人が世界を救うと云う話でなく、ジェイムズボンドと云う個人を掘り下げきると云う事をやり切ったのは良いんですが、これやっちゃったら今後シリーズできないよねなんて思ったりして。
ブロスナンボンド的に冗談半分で敵をぶっ殺すのはなかなか難しいんじゃないですかね。
ではまた